俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
そうだよね、会社を救うことが出来るのは麗子さんだけだから……)

この時みゆは決心していた、廉也のため、会社のために廉也と別れなければと……

そして与那国島に戻った。

俺は早速麗子を訪ねた。

「廉也様、良いお返事を持って来てくださったのですよね」

「いや、宇佐美不動産との契約を復活させるつもりはない、従ってお嬢さんとの結婚もなしだ、俺はみゆと結婚する」

「会社の社員を見捨てるおつもりですか」

「桂木ホテルリゾートは東城ホールディングスと契約する」

「東城ホールディングス?東城慎太郎が会長を務める大手の大企業ですよね」

「ああ」

「どうして?」

「親父の知り合いでね、それと十年前みゆに命を助けて貰ったことがあるそうだ」

「みゆさん?」

麗子はビックリした表情を見せた。

「契約の条件はみゆと俺が結婚すること、そして生涯みゆを愛すると誓うことだ」

「そんな」

麗子はがっくりと肩を落とした。

俺はみゆを迎えに行くため与那国島へ向かった。

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