俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
私は友紀ちゃんのアパートに一晩泊めてもらい、廉也さんのマンションへ向かった。
他の誰かと一緒に居たらと思うと怖くて訪ねる勇気がなかった。

流石に会社へはいけないし、マンションの側まで行ったが、動物園のクマのようにうろうろしていた。

今日は土曜日だから、仕事は休みのはず。

いるかどうかもわからずに、ずっと待ってるわけにもいかないし、どうすればいいか迷っていた。

悩んでいる間にも、時間は刻々と過ぎて行った。

思い切ってコンシェルジュの横尾さんを訪ねた。

「あのう、ご無沙汰しています」

「みゆ様、お戻りになられたのですか」

「いえ、ちょっと廉也さんに話があって……」

「廉也様でしたら、みゆ様を迎えに与那国島へ行かれましたが、すれ違いをしてしまいましたか?」

えっ?私を迎えに与那国島へ。

「廉也様はとても悩んでおられました、会社の事、そしてみゆ様の事を……」

「私、廉也さんに迷惑をかけていますよね」

私は気持ちが沈んで俯いた。

< 124 / 195 >

この作品をシェア

pagetop