俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
付き合っていた時は、みゆのアパートで毎日一緒だったと聞いている。

(俺とみゆはどうなんだ)

そんなことを考えると、みゆを日本においていくのも心配。

アメリカに連れていくのも心配だった。

(俺はどうすればいいんだ)

「もう、出発する」

「何時の飛行機ですか」

「高城に聞いてくれ」

廉也は自分の気持ちをどうしていいかわからず、明日の飛行機なのに、今晩はホテルに

宿泊することにした。

「いってらっしゃい」

いつもはギュッと抱きしめてくれるのに、冷たく背中を向けてドアの向こうに消えた。

みゆは寂しい夜を一人で過ごした。

次の日、みゆは廉也の言動がわからず、ゆかりに電話を入れた。

みゆは廉也との結婚を機に仕事を辞めた。

体調も優れなかったためだ。

(仕事中に電話しちゃだめかな)

そう思いながら、どうしても廉也のことが気になり電話をかけた。

「ゆかりさん、今大丈夫ですか」

「みゆさん、具合でも悪くなったの?」

「いえ、違います、あのう……」

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