俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
その時、ゆかりが「あいつがいないんなら、検査に来たら?ついでに食事しましょうよ」

そう言ってくれて、みゆはお言葉に甘えようと会社に向かった。

廉也が昨日ではなく、今日の夕方の飛行機だと言う、ゆかりの言葉は忘れていた。

会社にタクシーで到着すると、近くのホテルから出てくる廉也を見かけた。

(廉也さん、どうして、昨日の飛行機じゃなかったの?)

廉也はみゆには気づかずに、タクシーに乗り込んで発進した。

そのあと、背の高いすらっとした美人がホテルから出てきた。

(嘘、まさかよね)
廉也とその女性との関係はなんの根拠もない。

でも、今日の出発なのに、昨日の夕方行ってくるとマンションを出ていった。

しかも、東城氏のことで、怒っていた、みゆへの嫉妬ではなく、浮気だったとしたら。

みゆは男性を信じることが出来ない気持ちが再発してしまった。

(それはそうだよね、私なんかより、すらっとした若い美人がいいよね)

あまりにも到着が遅いみゆを心配して、ゆかりがビルから出てきた。

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