俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
健志はゆかりの話を黙って聞いていた。

「みゆさんから廉也が不機嫌になったって、どうしてなのかわからないって電話もらって、食事して、検査もしましょうって、会社にくるように誘ったの、そしたら……」

「そしたら何?」

「多分ね、廉也のことだから、気分がむしゃくしゃして、昨夜はホテルに泊まったんだと思うんだけど……」

「みゆちゃんが何か見て、ショックを受けて過呼吸を起こした」

「もう、私まだ何も言ってないけど」

「廉也は女性とホテルから出てきたんだ」

「うん、でも、浮気とは決まってないでしょ」

その時、みゆが意識を取り戻した。

「みゆちゃん、大丈夫?」

「北山先生、どうなさったんですか」
「東京に用があって、また過呼吸を起こしたんだって?」

みゆが言葉を発しようとすると、先に健志が発した。

「みゆちゃん、俺と与那国島に帰ろう」

「ちょっと、健志、何言ってるの」

ゆかりはびっくりして驚きの表情を見せた。

「だって、廉也は浮気したんだろう」

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