俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「何を言ってるんだ、大変なときにみゆちゃんの側にいられて嬉しいよ」

「あのう、私のスマホはどこにありますか」

「今、持ってきてあげる」

(廉也さん、心配してるんじゃないかな)

健志はみゆのスマホを持ってきてくれた。

この時、健志は廉也からの着信とLINEを消してから、みゆに渡した。

「ありがとうございます」

みゆはまったく廉也からの連絡がないことに寂しさを感じていた。

(廉也さん、忙しいのかな)

みゆは、心細さと寂しさから、すっかり弱気になっていた。

(このまま、私、廉也さんに会えないのかな)
ダメだとわかっていても、みゆは廉也の番号をタップした。

(やっぱり、ダメ)

みゆはスマホを切った。

その頃、廉也はシャワーを浴びて、スマホの着信に気づかなかった。

みゆからの着信に気づいたのはしばらく経ってからだった。

(みゆからの着信)

廉也はすぐにみゆに電話をした。

「はい」

「みゆ、大丈夫か」

「ごめんなさい、お仕事忙しいのに」

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