俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「はい、いつも廉也さんがお世話になってありがとうございます」

「あ、いや」

(えっ、なんか慎太郎さんの様子がおかしい)

みゆは思い切って廉也のことを尋ねた。

「あのう、一週間ほど廉也さんと連絡が取れなくて、高城さんともスマホが繋がらないんですが、何かご存知でしょうか」

東城氏は電話の向こうで言葉を濁していた。

「教えてください、私は廉也さんの妻です、何を聞いても驚きませんから」

この時、廉也の身に何か重大な出来事が起きていると感じた。

「みゆちゃん、落ち着いて聞いてくれ、桂木くんは事故を起こして意識不明の重体だ」

すぐに現状を飲み込めなかった。

廉也さんが意識不明の重体。

「みゆちゃん、大丈夫か」

「すぐにそちらに向かいます、病院を教えてください」

心臓の鼓動が早くなった。

(みゆ、落ち着くのよ)

みゆは急いでアメリカに向かう準備を始めた。

そこにインターホンが鳴った。

画面に映し出されたのは健志だった。
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