俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
リハビリの先生の前では、頑張りを見せるも、病室に戻ると、途端に弱音を吐くのだ。

「廉也さん、すぐには結果は出ないですよ」

「お前に俺の気持ちがわかるか、この右足は全く感じねえ」

廉也は右足をこれでもかと叩く。

「廉也さん、やめてください」

みゆは必死に止める。

廉也はサイドテーブルにあったナイフを手に取り、右足に突き刺そうとした。

そんな廉也の手からナイフを取り上げようとした瞬間、みゆの手からおびただしい血が流れた。

「みゆ」

ちょうど病室に入ってきたゆかりが慌ててナースコールをした。

ゆかりはみゆの手をタオルで縛り、駆けつけた看護師に引き渡した。

「どうされたのですか」

「ナイフで切っちゃったんです」

「処置室へ行きましょう」

みゆは看護師に連れられて処置室に向かった。

病室に残された廉也に、ゆかりは平手打ちをした。

「何やってるの、みゆさん、怪我したじゃないの」

ゆかりは怒りを露わにした。
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