俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「いや、仕事はどうとでもなる、まずは退院することを目標にしろ」

そこへみゆが入ってきた。

「いつも主人がお世話になり、ありがとうございます」

「みゆちゃん」

東城氏は杖をついていた。

「どこか具合でも悪いんですか」

「いや、もうわしも年だな」

「そんなことありませんよ」

みゆはすぐに廉也の側に寄り添った。

そして、妊娠の旨を伝えた。

「あのう、私達、赤ちゃんを授かりました」

みゆは廉也の顔をみて、満面の笑みを見せた。

「そうか、それはめでたい、元気な子供を生むんだよ」

「はい、ありがとうございます」

廉也は気づいていた。

みゆの廉也に対する配慮に……

(俺が嫉妬しないように、俺に寄り添い、俺に対して満面の笑みを見せ、東城氏に
妊娠の旨を伝えた、みゆ、ありがとうな)

東城氏は病室を後にした。
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