俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
第二十ニ章 みゆが生死を彷徨う
廉也は毎日リハビリに励んだ。

でもわかっていた。

もう二度と自力では歩けないことを……

「みゆ、日本に帰ろうか」

「えっ」

「ゆかりも高城もずっとこっちってわけにはいかないだろうし、それに

健志は忙しいのか、来なかったな」

みゆは健志の信じられない行動を思い返していた。

「どうかしたのか、みゆ」

「いいえ、なんでもありません」

そして、廉也とみゆは日本に戻った。

廉也はリハビリも続けたが、すぐに仕事に復帰した。

車椅子での生活は困難を極めた。

まして、みゆのお腹も目立ち始めて、八ヶ月目に入ろうとしていた。

「みゆ、足元見えなくなってきただろう、十分に気をつけろよ」

「みゆ、重たい荷物は持つな」

「みゆ、エレベーターを使え」

廉也はいつもみゆを気遣ってくれて、みゆは幸せだった。
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