俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
第七章 二人を引き裂く策略
廉也さんは私の顔を覗き込んで、涙を拭ってくれた、そして頬にキスをしてくれた。
「みゆ、出張にみゆを連れてっちゃおうかな」
「駄目ですよ、お仕事なんですから」
「じゃあ、ちゃんと留守番してろ、いいな」
「大丈夫です」
と言ったが明日から廉也さんがいない生活は、たとえ一週間でも寂しくて涙が溢れた。
「みゆ、全然大丈夫じゃないじゃないか」
この時初めて私から廉也さんに抱きついた。
「みゆ?」
「ごめんなさい、私、廉也さんを困らせてますね」
「いいな、その呼び方」
「あっ、すみません、社長」
「いいよ、廉也で、これから夜はもちろんだが、昼間も廉也と呼べ、いいな」
「はい」
そして廉也さんは出張に出かけた。
第七章 二人を引き裂く策略
次の日会社に出社すると、大騒ぎになっていた。
「みゆ先輩、大変です、社長が結婚するそうです」
慌てて私に駆け寄ってきたのは同じ総務部の友紀ちゃんだった。
「社長が結婚?」
「社長自らの書面が張り出してあって……」