俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
この島の人達は北山先生を頼りにしていると感じた。

私は会社を辞めたので、入院費や薬代などが気になり、北山先生に尋ねた。

「あのう、ちょっとお聞きしたいのですが」

「なんでしょうか?」

「私、一週間位前に会社を辞めて、保険の手続きをしてないんですが、入院費やお薬代は実費になっちゃいますよね」

「まだ、保険証持っていますか?」

「はい」

「調べてみますので見せて頂いてもいいですか」

北山先生は物腰が柔らかく、言葉一つ一つが優しい、患者さんに頼りにされるのがよくわかる気がした。

「えっ、立木さんは桂木ホテルリゾート株式会社にお勤めだったんですか」

「はい」

「もしかして、検査を勧めてくれた医務室にお勤めの方って、北山ゆかりですか」

「はい、そうです、ゆかりさんをご存知なんですか」

「僕の姉です」

「えっ、北山先生ってゆかりさんの弟さん?」

「はい、世の中狭いですよね、あっ、保険証調べてみますね」

「あのう、私がここにいること内緒でお願いします」

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