俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
第十一章 差し伸べられた手
「ああ、しばらくは無理に連れ帰っても、駄目だと思うよ、橘不動産の社長が無理に連れて行こうとして、立木さん過呼吸起こしたんだ」

「過呼吸?」

「立木さん、精神的に相当参ってるよ」

「そうか」

「しばらくの間、僕に任せてもらえるかな」

「おい、みゆに手を出したら殺すぞ」

「そ、そんなことしないよ」

「お前は昔からわかりやすいよな、みゆに惚れただろ?」

「……」

「おい、マジか?まっ俺もみゆに一目惚れしたからな、たとえお前でもみゆは渡さない」

廉也はスマホを切った。



第十一章 差し伸べられた手


その頃龍司は毎日診療所にやってきた。

「龍司さん、もう東京に帰って!社長さんが留守にするなんてよくないよ」

「なら、一緒に帰ろう、みゆ」

「東京には帰らない」

「わかったよ、一旦僕は東京に帰る、また迎えに来る」

龍司は一旦東京に戻った。

それからしばらくして東京から私を訪ねてきた人がいた。

「やっと着いた、立木さん、貧血は大丈夫?」

ゆかりさんだった。

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