俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
言われなくてもわかっている、俺は頭をフル回転させたが、すぐには良い案は浮かばなかった。

俺は前に親父から聞いていた、親父の古い友人を訪ねて渡米した。

何も決まっているわけではないし、どう転ぶかわからない為、秘書の高城とゆかりだけには渡米の事実は告げ、アメリカに向かった。

その頃、週刊誌の記者が桂木ホテルリゾートの経営悪化を大々的に取り上げた。

橘不動産御曹司橘龍司は噂を嗅ぎつけて、みゆの元に向かった。

「みゆ」

「龍司さん」

「わたし、龍司さんとは一緒に東京に帰るつもりはないから」

「違うんだ、迎えにきたわけじゃない」

私は龍司さんの考えが読めずにいた。

「桂木ホテルリゾートが倒産するかもしれない」

「えっ?嘘?」

「本当だ、会長つまり桂木の親父さんが亡くなった」

「本当?」

「ああ、それに伴いメインバンクが撤退し、取引先も次々と手を引き始めた」

私は廉也さんのことが心配で居ても立っても居られない気持ちだった。

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