相性がいいってホントですか!?-大嫌いな伯爵令息とマッチングした結果-
きゅっと反対の先もつねられた。
望んだ刺激を一気に与えられ、思わずベッドの上で背を仰け反らすとふるりと胸が大きく揺れて。

その震えた胸にしっかり刻むように、乳首の少し上を痛いくらいにカイルに吸われる。

「あん⋯っ」

チリッと熱く感じ、ソコに目をやると赤く花弁のような痕が刻まれていた。

「ん、胸に⋯」
「あ⋯悪い、嫌だった、か⋯?」

少し不安そうに胸元から見つめられ胸が熱くなる。
そっと首を左右に振ると、彼は安心したようにへにゃりと頬が弛み、その表情がなんだか凄く愛おしく感じた。

「髪に挿してくれた花みたいだな、って⋯そう思っただけだから⋯」
「確かにそうだな」
「こっちは花と違って枯れて散ったりはしないから、少し嬉しいかも⋯なんて⋯」
「んッ、んんんッッ!」

気恥ずかしくもあったが、正直に伝えたくてそう告白するとボスンと私の顔の横にカイルが顔を埋めてきて。

「? カイ⋯⋯っ、んッ」

そっと太股を撫でられ思わず声が漏れてしまう。
そしてそのまま私の膝を割るように自身の足を間に入れたカイルの手が少しずつ上がってきて。


ーーくち、と小さく粘り気のある音が部屋に響いた。

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