相性がいいってホントですか!?-大嫌いな伯爵令息とマッチングした結果-
思わずポロリと本音を溢すと、ため息混じりにそう言われる。

それでも呆れずクスリと笑ったカイルは、今度は啄むだけのキスを何度か降らせて。

「でも、ま。マッチングしなきゃお前とこうなれなかったんだから感謝はしてる」

なんてふわりと微笑んでいた。



『心も体も相性ピッタリ』が売りのマッチングシステム、体の相性はそのままの意味だけど⋯


“心、って、お互いの出す条件の事じゃなくて、こういう気持ちの事なのかも⋯”


横になったままの私の手にそっとカイルの手が重ねられる。
それだけですごく暖かい気持ちが胸を占めて、溢れ出すようで⋯


私もそっと、重ねられた彼の手を握り返すのだった。
< 21 / 21 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

娼館の人気No.1はハジメテの夜を夢見てる

総文字数/146,900

ファンタジー308ページ

表紙を見る
表紙を見る
悪徳公爵の閨係~バツ5なのに童貞だなんて聞いてませんッ!~

総文字数/81,523

ファンタジー180ページ

第5回ベリーズカフェファンタジー小説大賞エントリー中
表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop