相性がいいってホントですか!?-大嫌いな伯爵令息とマッチングした結果-
「高価な装飾じゃなくて悪いな」
なんて微笑みながら、私の髪にそっとその花を挿してくれて。
思わず顔が赤くなったのを自覚した。
「に、似合うかしら⋯?」
なんて少し照れながら聞くと、そのままこくりと頷かれる。
近くの窓に反射し写った自分の姿をこっそり盗み見て、自身の淡いレモンイエローの髪にカイルが選んでくれた赤い花が映えると小さく笑みが溢れた。
“それにこの赤、カイルの赤髪に似てるわね”
なんて考え思わず足を止めてしまう。
その考えはまるで自分とカイルが並んだ時を想像したように感じ、また頬が熱くなった。
「どうかしたのか?」
「え?あ、別に⋯」
慌てて誤魔化そうとするが、誤魔化されてくれない彼は少し怪訝な顔をしていて。
「つ、次!どこに行くのかなって思っただけよ!」
苦し紛れにそう言ってみると、案外簡単に納得してくれたカイルは空を見上げた。
「俺は問題ないが、結構暗くなってきてる。レイラは帰らないといけないんじゃないか?」
「え?」
言われて気付き、カイルに倣って空を見上げると確かに結構暮れてきていて⋯
なんて微笑みながら、私の髪にそっとその花を挿してくれて。
思わず顔が赤くなったのを自覚した。
「に、似合うかしら⋯?」
なんて少し照れながら聞くと、そのままこくりと頷かれる。
近くの窓に反射し写った自分の姿をこっそり盗み見て、自身の淡いレモンイエローの髪にカイルが選んでくれた赤い花が映えると小さく笑みが溢れた。
“それにこの赤、カイルの赤髪に似てるわね”
なんて考え思わず足を止めてしまう。
その考えはまるで自分とカイルが並んだ時を想像したように感じ、また頬が熱くなった。
「どうかしたのか?」
「え?あ、別に⋯」
慌てて誤魔化そうとするが、誤魔化されてくれない彼は少し怪訝な顔をしていて。
「つ、次!どこに行くのかなって思っただけよ!」
苦し紛れにそう言ってみると、案外簡単に納得してくれたカイルは空を見上げた。
「俺は問題ないが、結構暗くなってきてる。レイラは帰らないといけないんじゃないか?」
「え?」
言われて気付き、カイルに倣って空を見上げると確かに結構暮れてきていて⋯