受験日和です。

第四話。大変な二学期

「パパー、ちょっと良いお知らせが有るの」

「ん、どうした? いち子」

「じゃーん
二学期、学級委員をやる事になりましたぁ!」

「ん? いち子が何をどう頑張ったかは、パパは聞かない事にする。いち子おめでとう! そして頑張るのだー」

「うん」

良かった。パパも理解してくれた
勉強、頑張らなきゃ

「いち子、何かパパに出来る事はあるかな?」

「うーん。勉強が出来る子は、やっぱり塾とかに通っているみたいなの。パパはどう思う?」

「そうだな。いち子は、
まず学校の勉強を頑張るといいと思うよ。
内申点も有るからね。
それに塾に行って帰るのが遅くなって、次の日朝起きれない。それじゃあダメなんだな」

「うん」

藤村先輩は、どうしていたのだろう
私と同じ時期、どういう風に勉強していたんだろう

あっ
そういえば

藤村先輩が小学校6年生の時に
私にくれた手紙

 いっちゃんは、ぼくとはちがう中学へ
 行っちゃうんだね。いっちゃうから、
 いっちゃん

どういう意味なんだろう
それに、一学期、渡り廊下での

「お前、来んな。つーかオレの高校に」

の一言
しばらく、立ち直れなかった

言えば良かったのかな先に

「小学生の頃から好きでした」

多分それが、理想の私

理想 理想 理想…


神奈ケ崎高校に受かる私

藤村先輩と一緒の私


キラキラしている毎日

理想の私


その後は、
えーっと えーと

大学受験!?

!!?


行きたい大学!?

未だ良く分からない

例えば
地元の国立大学

偏差値は、58~70


地元の私立大学

偏差値は、51~63


偏差値!?

学力テストの結果を、もう一度見てみよう

いち子の偏差値 48

国語 55
数学 35
英語 56

総合 48

うーん偏差値の意味


「パパー。偏差値って何?」

「偏差値かぁ。
偏差値って言うのは、成績の目安だな。
だいたい平均点だと50なんだ。半分。分かりやすいよね。
要するに、平均より出来る子は50より高い偏差値。平均までまだ頑張らなきゃならない子は50より低い偏差値、なんだよ!」

「わーかったような。いまいちなような」

「まあとりあえず、50越えていたら一安心。
だけどもし、50以下の科目が有ったとしたら、その科目は頑張って勉強しないと
みんなに追い付かなきゃね。」

パパは秘かに心配している事が有る
いち子の一学期の数学の成績が2だったからだ

うーん頑張ろう!!

作戦☆

自分の学校の成績や
科目ごとの偏差値を比べて
苦手な科目のみを、重点的に勉強する

追い付け苦手克服法

☆☆

「パパは、いち子が参考書を手に入れるとしたら、算数(数学)が良いと思うよ」

「パパ、参考書って何?」

「学校の教科書と同じ内容で、本屋さんやなんかで売っているものだよ。大まかに言うと、
教科書を、より易しく、分かりやすく書いたもの(初心者向け)。
教科書をカラーやなんかにして見やすくしたり、一問一答なんかで単元ごとに復習出来るコーナーの有るもの(実践向け)。
本来の教科書では物足りなくて、もっと応用に取り組む為のもの(応用向け)。三種類ぐらいかな」

「うーん上手く選べるかな」

「初心者向け、実践向け、応用向け。とでも分類しようかな。
しかし、実際参考書にそう書いてある訳じゃないんだ
学校の授業に追い付けない。理解しにくい。と感じる科目は、『初心者向け』を、選ぶといいと思うよ
おそらく、単元ごとに分かりやすい解説。図解の多さ。自分で実際手に取ってみて、これなら理解出来そう。という感覚を大切にするといいかな」

「本屋さんで実際にかぁ」

「A◯zonなんかで検索して、自分に合う参考書を見つける努力よりも、まず最初は見てみた方が良いと思うよ。パパは古い人間かも知れないけどね」

「パパ、今はアプリ勉強も流行っているのよ」

「そうかー。実はパパはアプリで英語と中国語の勉強を、やっているよ。大人や社会人向けだけどね。」


パパからアドバイスをもらった

いち子は、応用向けなら英語だって
初心者向けが必要なのは数学だって
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