副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
「私、施設育ちなの!もう、ずーっと昔から高校卒業するまで。んで、そこにね、外国人のスタッフがいてね!話せて困らないからって、ずっと教えてもらってたんだ!!」
施設育ち!?
慌てるな。
大丈夫だから普通にしてと言われただろ。
「なるほど。それで、あんなに流暢だったのか。納得!俺、最初現地の人かと思ったぞ?」
「え?私、涼太の前で英語話した?」
「ああ。ナンパされてる時、英語で断ってただろ?」
「ああ!!そっか!!
その節はどうもどうも」
おばーちゃんみたいに手を前に揃えてペコリと頭を下げた。
なんなの本当に。
面白いヤツだ。
「ばーちゃんかよ」
「ははは!それ意識した!」