副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
まぁ、あんだけのルックスとこんな家に住めるような財力の持ち主なら、到底私なんか女として見るハズがない。
涼太は優しいから、ペットか何かだと思って私を置いてくれてるに違いない。
心配するだけ無駄だ。
にしたって、昨日はさすがに焦ったな。
涼太がお風呂から上がった時、上半身裸にタオルを掛けて濡れた髪を拭きながら入ってきた。
確かに、元婚約者と何年も同棲していた私は、正直男性の身体には見慣れていた。
進も、風呂上がりは、しばらく服を着ない派だったし。
ただ、涼太の身体は進なんかとは全く別物だった。
見事なシックスパックに、逞しい肩や腕。
胸も程よく厚みがあり、彫刻の様な身体をしていた。
一気に水を飲んだ時は、長い首にツンと出ている喉仏が上下に動いて、それはそれはCMみたいだった。
カッコ良すぎて、どうにかなるかと思った。