副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
私はこう見えて、そういう時のポーカーフェイスは得意だ。
この先、毎日あんなの見せられるのかと思ったら、早々に出て行った方が身のためかもしれないと思ったけど、またビジネスホテルやネットカフェを転々とするのは正直キツい。
昨日だって、何が嬉しいのか涼太は楽しそうに、たくさん必要な物を買い揃えてくれた。
私の部屋に置く、ドレッサーまで。
まだ届いてないけど。
いらないと言ったけど、いいからと言って聞いてもらえなかった。
涼太はたまに、凄く強引だ。
急に、そうされると私は何故だか何も言えなくなってしまう。
でも、涼太といるのは、本当に楽しい。
一緒に、もう少しいたいな。
そう思った。
だから、私は改めてちゃんとお礼を言おうと思ったんだ。