副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

コンコン

ん?

ノックされた?
聞き間違いかな?


カチャ


ん?

私は咄嗟に寝たふりをしてしまった。


涼太?


耳だけダンボだ。


こっちをのぞいてる?
あ、私が昨日酔っ払ってたから心配して様子を見に来てくれたんだなたぶん。
ほら、やっぱり優しい奴だ。

スタッスタッ
は、入ってきた!


さらにギュッと目を閉じる。


え、なに?なんか、ドキドキする。


み、見られてる?


そして、そっと布団を掛け直してくれた。

そのまま、私の頭を撫でとる。
そして、前髪をスーっととかす。

ちょっと。
イタズラでもしようとしてんのか?

逆に、驚かしてやろうか?
なんて思った瞬間。



オデコにキスされた。


そして、そっと涼太は部屋から出て行った。

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