副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
「んあ?涼太くん?」
「塁。起きろ。ジム行くぞ。迎え行く。20分後な」
「はぁー?俺ねみーんだけど。朝っぱらから何だよ」
「いーから。付き合え。んじゃな」
「お、おい!」
なんか言ってたけど、切った。
よし。俺んちから、塁の家はめちゃくちゃ近い。
パパッと朝飯を準備して。
サンドウィッチでいいか。
デカめのクロワッサンに、レタスとハムと、漬けてあったタマネギのマリネをつっこんで、ヨーグルト、カットフルーツ。
こんなもんだろ。
ラップをして冷蔵庫にしまう。
栄麻にメモをのこす。
パパッと着替えて、キーを持って家を出た。
塁のマンションの前まで行くと、あいつは寝ぼけたまま、ちゃんと外で待っていた。
真面目なんだよな。
くくく
パパッとクラクションを鳴らす。