副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

「ジムから、帰ってきてたの?」

「いや?ちょうど帰ってきて、玄関で靴脱いでたら、栄麻が叫んでるところだった」

「あはは!ごめんね?いると思わなかった。テンションあがっちゃって。涼太サイコー!って思って叫んじゃった!」

「パリピかよ」

「クラブのノリだったよ完全に」

「ったくお前は。何ごとかと思ったぞ」

「あはは!ごめんて!」

「まさか、朝ごはんで、泣くとは思ってなかったわ。そんな事なら、もっとちゃんとしたの準備してけばよかったな」

と、ニヤッッと笑った。
ウグっ!
キラースマイル。

「じゅうぶん、贅沢な朝ごはんだったよ!写真も撮ったんだからね?」

「写真も?はは!そうか。喜んでもらえて良かったわ」

「ありがとう涼太。ごちそうさまでした!」

「ああ。俺も。ありがとな」

「私、何もしてないじゃーん」

「一緒に食ってくれたろ」

「そんな事で?」

「ああ。じゅうぶんだ。」

そう言って、満足そうに笑ってる。
いいヤツ過ぎてヤバい。

そして、ふたりで並んで食器を洗って、しばらくして私は仕事に向かった。
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