副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
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〜涼太side〜


「んじゃ、行ってきます!」

「おう。気をつけてな!送ってくか?」

「いやいや、めっちゃ近いでしょーが」

「そうか。んじゃ、いってらっしゃい」

「はーい!あ!涼太!変な人に騙されないようにね!私が守るからね!」

そう言って栄麻は玄関から出てった。

「は?」

どーゆー事それ?
俺が変な人に騙される?

詐欺とか?

俺はこう見えて、めっちゃ頭もいいし、何気に警戒心も強い。

でなければ、秘書業や不動産、投資なんかもできない。
気になれば、納得するまでどこまでも調べる。

???

私が守るって言ったか?

どゆこと?
俺が守るんじゃなくて?

現にアイツ、俺から2回も助けられてるよな?

ったく。トンチンカンな事言うよな本当に。

俺のどの辺をみて、騙されるとか思うわけ?
俺、そんなに頼りなかったか?

アイツどっか抜けてっからな。
天然というか、なんというか。
俺を振り回す天才だぞ逆に。
そこも、またかわいいんだけど。
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