副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

「クククク。はぁーおもしろ。あの女好きがな。どうだった？最高だったろ」

「してねぇよ！」

ったくどいつもコイツも。
猿ばっかだな。

「はぁ？お前が？ここ連れてきたんだろ？」

だからさ。その、お前が？っての何よ。

「ああ。一緒に住んでる」

「は？今いんの？」

いたら入れねーだろ。

「今は、仕事行ってる。お前は？麗ちゃん」

「ああ。今日は友達と会うってよ」

ははーん。なるほど。

「んで、寂しくて俺んとこきたのか？」

「ちげーよ。ほれ。飯食わせろ」

図星だな。かわいいヤツめ。

「ったく。それが人にものを頼む態度かよ」

そう言いながらも、パスタでいいかな？とかメニューを考えちゃう俺。

「あ？お前、まだって言ったか？」

まだ聞くんか。

「ああ。」

「一緒に住んでんだよな？付き合ってんだろ？」

「付き合ってない」

「お前。ついに慈善事業でも始めたんか？」

「ちげーよ！」