副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

ピンポーン


絶対仁だ。

モニターを見る。
ほらやっぱり。
何も言わずにロックを解除する。

ここは飯屋じゃねーぞ!ったく。

鍵も開けておく。
勝手に入ってくんだろどうせ。


ガチャ

ほらな。

「あれ?純平いる?」
いるよ!

「おう」
お前んちかっての。

「飯か?」
お前もだろ。

「ああ。パスタだと」

「お!やった!」
なんなのコイツら。

「塁もどーせだし呼ぶか」
そう言って、俺を差し置いて純平は塁に電話してる。

「くるってよ」
来んのかよ。断れよ塁。今朝会ったばっかりやん。

もういい。勝手にしろ。

1人で、大男達のパスタを作り出す。
ったくよ。これ、業務用の鍋だぞ。
一気に8人前のパスタを茹でる。

ピンポーン

塁だな。はえー。
仁が勝手にやんだろ。

俺は無視だ。
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