副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
ガチャ
あ!!涼太だ!!帰ってきた!!
「涼太ー!!おかえりー!!」
パタパタと玄関へ向かう。
こんなの尻尾を振った犬だ。
本当に。
「ああ。ただいま」
そして、頬にキス。
ふふふ
ビシッとオーダースーツを着る涼太は、本当にカッコいい。
今日は、ネイビーにストライプのスリーピースのスーツだ。
「涼太!お疲れ!!ご飯、出来てるよ!」
そう。今日は私は休み。
そういう時は、私が作っている。
「おお。ありがとな。」
そう言って、頭をポンとすると、着ていたジャケットをあちーと言って、ポーイとソファーに投げた。
涼太は、割と大胆だ。
そして、ワイシャツの袖をグイグイまくって、逞しい腕が出てきた。
「男の人って大変だよね」
「何が?」
「だって、夏でもジャケット着てさー」
「はは!そうだな。俺の立場上、ジャケットは結局着るな。ノーネクタイは楽だけど、好きじゃないんだよ。見た目がな。納得いかん。」
ムムっとした。
「オシャレだもんね、涼太」
「栄麻だろ。それを言うなら」