副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
16

〜涼太side〜


最近、栄麻への気持ちが本当に抑えられなくなってきてる。

おでこや頬へのキスは開き直って、しまくってしまう程に。

なのに栄麻は、嫌がるどころかなんだか顔を赤く染めて。
勘違いしそうだ。

とにかく俺は、栄麻に触れたくて、ソファーに栄麻がいればすかさず隣に行っては、肩を寄せ合い、腕を回す。

栄麻は、そんな俺を知ってか知らずか、あの猫みたいなキュルキュルの目で見上げてきて、思わず唇を貪り食ってしまいそうになる。

何とかこらえて、オデコにキスで我慢する。

が、決まって俺の一点集中モードが発動して、バレないように、なんとか逃げて誤魔化している。

風呂もだ。初日のように、栄麻の後の風呂はかなり危険地帯と化する。

だから、俺が先に入る事でなんとか、回避している。

バカだよな本当に。

結局、何だかんだまだ何もできない俺。

毎晩、お互いの部屋へ入る瞬間が1番辛い。
自分の部屋へ、何度引きずり込もうと思った事か。
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