副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

もう。そろそろ限界かも。
いろいろ。

栄麻。
何で嫌がらない?

何でそんなに、嬉しそうに微笑む?
顔を赤く染めて、恥じらうように。

俺の勘違いじゃないのか?

俺はズルい。
新居の話題が出ないように、一切そこには触れない。

本当だったら、すぐにでも動いて、新居なんかすぐに見つけてやれるのに。
それをしない。


でも、栄麻を見ても、全くもって焦ってる様子もなく、探しても無さそうだ。


栄麻は、一体どういう気持ちで俺と暮らしているのか。


出て行くと言われたら、何と言って引き止めれば良い?
俺はどうやったって、栄麻のいない生活になんて戻れる気がしない。

付き合ってもないのに、なんなら結婚したい。
離したくない。
< 161 / 200 >

この作品をシェア

pagetop