副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
家に帰って、風呂もそれぞれ済ました。
よし栄麻にいちおう聞くか。
そもそも何て聞くんだ?
まとまらないまま、とりあえず栄麻を呼ぶ。
「栄麻。話がある」
「え?な、なに?」
ん?
なんか焦ってる?
「お前、こっから引っ越す気あるか?」
栄麻は、大きな目をさらに大きくし、息を飲んだ。
大きな瞳が揺れる。
「あ、あの、、、私、、、」
ん?なんだ!?
栄麻が俯いて小さな声で話しだした。
「嫌だ。一緒にいたい、、、
出て行けなんて言わないで、、
私、好きなの、、涼太の事、、、」
そう言って、栄麻は泣き出した。
は!?
何でそうなった!?
そして、ハッとした。
俺、何て言った?
引っ越す気あるか?って言ったな?
栄麻には、出て行く気あるか?に聞こえたんだ!
そんな訳ないのに!!
俺は好きだから当たり前に、栄麻とセットでという意味だったのに。
とんだヘマした!!
んんん?
好きって言ったか!?
俺を好き!?
ドクン
撃たれた。そして、理性が切れた完全に。