副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
横で、私を後ろから抱きしめるように眠る涼太を肩越しに見る。
面倒見が良く、責任持って仕事に励み、料理も本当に美味しい。
そして、たくさんの愛を私にくれる。
真っ直ぐで、本当に素敵な人。
私を離さないと抱きしめる腕は、逞しく男らしい。
私を離さないと見つめる瞳は、情欲に溢れ私を熱くさせる。
私を離さないと言うその口は、ただひたすらに愛を囁く。
気付けば、一緒に住んだ時から、もう既に私は彼の包囲網から逃れる術はなかったのかもしれない。
全ては、今こうして彼と一緒にいるために。
彼はこうなると知って私を囲っていたのかもしれない。
そして、ズルいと言う彼を、私は心の底から愛している。
私をここに閉じ込めて。
ずっとずっと、離さないで。
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