副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
そして、呪いか何かのように、早く栄麻に会わせろと、毎日のようにメールが来る。
そのうち、家まで押しかけて来そうだ。
ったく。うるさくて通知オフだ。
栄麻に家族がいない事も伝えたせいで、尚更俺達が家族だ!!と気合い入れてまってる。
まぁ、歓迎してくれてるから、そこは一安心ではある。
だから、俺はこんな事で嫌われてしまう訳にはいかない。
覚悟は決まってる。
後は、猿にならない様に我慢の覚悟だけだ。
思い出すんだ。
あんなに数ヶ月も耐えただろ。俺。
少し、我慢するだけだ。
じゃないと、栄麻が壊れちまう。
大事にしたい。
でも、いざとなると、全くの矛盾が起きる。
大事にしたいが、めちゃくちゃに壊したいと。
いつもそこの狭間で、結局大暴れする。