副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
ここでは、髪は後ろに一本に結んでキャップを被る。
そしてマスク。
いつもお客さんに背中を向けて、ドリンクを作る私の顔は、たぶん誰もちゃんと見た事がないと思う。
接客業なのに、なんか思わず笑ってしまった。
「栄麻!帰ろう!!
てか、ご飯食べ行かない?
腹ペコなんだよね!!」
南が、声をかけて来た。
南とは、同い年ともあって、すぐに打ち解けることが出来た。
シフトもお互い不定期に入るけど、結構かぶる。
「うん!!いーよ!南、何食べたい?」
「うーん?この腹はパスタだな!!栄麻はどう?」
「私もパスタだな!!んじゃ、こないだ言ってたお店行ってみようよ!!」
そうして、お目当てのレストランへ入った。