副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

〜涼太side〜


もう、2ヶ月以上花子からの連絡はない。
俺、連絡先のメモ、バッグに入れたよな?

抱いてもない女の事なんか、放っておけばいいのに。
何故か気になってしまう。


「おい」


「何でしょう」
いけない。今は業務中だ。


「何でしょうじゃない。
いい加減、ため息うるせーんだよ。
携帯もチラチラ気にして」

え?純平に言われて初めて気がついた。

「俺、ため息ついてた?」


「は?気づいてなかったのか?
GW明けからずっとだぞ、お前」

嘘だろ。完全に無意識だった。


「なぁ、純平。
ちょっと休憩しねぇ?
俺、カフェでコーヒー買ってくるからよ」

純平は何か察したのか、

「それなら、俺も行く。」

そう言った。
その間に、話せって事だな。

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