副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
そうこうしているうちに、カフェについた。
今日の店員は、いつものオレンジ頭がレジで、お?ドリンクはあの子か?
初めて見るな。
アッシュカラーにハイライト。
何か花子みたいだな。
ドリンク担当はいつも後ろ向きだ。
顔は見えない。
花子の事を自覚した途端に、
誰でも花子に見えんのかよ俺は。
そうして、純平といつものコーヒーをテイクアウトで注文する。
そして、ドリンクの子がチラッと横目でこちらを見た。
花子!?
いやいや、オーダーの時エマと呼んでいたのを聞いた。
ここの店員は、下の名前で呼ぶ。
あれは花子じゃない。
俺は重症かもしれん。