副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
そして、純平に目で合図して、誰もいないフロアの端にあるミーティングルームに走った。
すぐに、花子に電話をかける。
はやく。
はやく。
声を聞かせてくれ。
気持ちが焦る。
落ち着け。
「もしもし」
「お前、連絡してくんの遅すぎ。家はどうなった?」
いろいろ、言いたい事はあったが、長くなりそうなので、簡潔に用件だけを話す。
恋心を自覚した今、こんなチャンスはない。
「え?」
「だから、ビジネスホテルにまだいんのか?って」
「う、、うん。でも」「俺の家に住め。決定事項だ」
おれは、すかさず口を出す。