副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
そして、それからはものすごい勢いで集中力を発揮し、8時半には仕事を片付けた。
純平は、何も言ってこない。
「お疲れ様。お先に」
「ああ。お疲れ。ごゆっくり」
だよな。バレてるよな。
「ははは。んじゃな!」
まだ、少し時間あるな。
やっぱり、カフェに寄ってみよう。
そう思って、足早に歩みを進めた。
すると、カフェの少し手前の方で、何やら男女が揉めてる?ようだ。
男が、女の手を掴んで何か言ってる?
おいおい。やめろよ。
ん!?
あれ、花子じゃね!?
アイツ、またナンパか!?
あんな、クソかわいいカッコしてくっからだろ!!
俺は、頭よりも先に走り出していた。
そして、近づくにつれて、声が聞こえる。
男が花子に訳のわからない事をほざいているではないか。