副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
「やめて!!離して!!」
「栄麻!!俺と、やり直してくれ!!」
は!?
栄麻!?
あれは花子だよな!?
もう、この際名前はどうでもいい。
あの男。元婚約者のあのクソヤローだな。
許さねえ。
さわんじゃねぇ。
アイツは俺のだ。
そして俺は、2人の間に入り、
「おい。やめろ。俺の女に手出すな」
そう言って、そのクソ男の手を思いっきり捻り上げた。
俺はこう見えて、昔から純平と武道をずっとやってきていて、かなり強い。
たぶん、純平よりも。
初めて役に立った。
「い、いてててて!!
おい!!何すんだテメェ!!」
男がギャーギャー言ってる。
ギッと一喝すると、男は息を飲んだ。
そして俺は、花子に向かって
「待たせたな」
そう言って、前みたいに頬にキスをした。