副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

〜栄麻side〜


18時。

お、終わった。

急がなきゃ!!
猛ダッシュでビジネスホテルに入った。


涼太に、電話してしまった。

涼太の声。
なんか、電話だと低くて大人って感じだった。


涼太の家に住めって言われた。よね?

そろそろ本当に、ビジネスホテルからも出たかったから、助かるんだけど。

本当に甘えてしまっていいのだろうか?


何で?

てか、男女がそんなに簡単に一緒に住んでもいいのだろうか?

しかも私は、婚約者と別れたばかり。

涼太は決定事項だと言い切った。
あの人、結構強引だよね。

最初、私のいるカフェを言われて、さすがに勤め先ではと思って、他の場所にしてもらった。

しかも、花子と呼ばれて一瞬、何の事だと思った。
すっかり忘れてた。
名前も、ちゃんと訂正しないと。

別に、偽名にした深い理由はないし。
ははは。

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