副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
7
〜栄麻side〜
18時。
お、終わった。
急がなきゃ!!
猛ダッシュでビジネスホテルに入った。
涼太に、電話してしまった。
涼太の声。
なんか、電話だと低くて大人って感じだった。
涼太の家に住めって言われた。よね?
そろそろ本当に、ビジネスホテルからも出たかったから、助かるんだけど。
本当に甘えてしまっていいのだろうか?
何で?
てか、男女がそんなに簡単に一緒に住んでもいいのだろうか?
しかも私は、婚約者と別れたばかり。
涼太は決定事項だと言い切った。
あの人、結構強引だよね。
最初、私のいるカフェを言われて、さすがに勤め先ではと思って、他の場所にしてもらった。
しかも、花子と呼ばれて一瞬、何の事だと思った。
すっかり忘れてた。
名前も、ちゃんと訂正しないと。
別に、偽名にした深い理由はないし。
ははは。