副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない



「2人で積立してた金は、そのまま栄麻がもらってくれていい。
それから、家も。
出てってくれないか」


何言ってんだコイツは。
怒りを通り越して、呆れるわ。

婚約者の私がいるのに、浮気して、
子どもができたから別れろ?
金はやる?家を出てけだと?

まぁ、もともとは進の家だが。


私は、こんな事をサラサラと言ってしまうような奴と結婚しようとしていたのか。

危なかった。

むしろ、結婚する前にわかってよかったのかもしれない。

一瞬にして、ガラガラと何かが崩れ落ちるのを感じた。
< 7 / 200 >

この作品をシェア

pagetop