副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない

そして、仁のいるBARに着いた。

仁には、行く事を伝えていたので、カウンターから少し離れた窓側の夜景の綺麗な席をとっててくれたようだ。

「いらっしゃいませ。お飲み物はいかがいたしますか?」

仁はそう言って、ニヤニヤしている。


コイツは、俺がグアムのクラブで花子を連れ出した事をあの後、塁と一緒になって根掘り葉掘り聞いてきやがった。

そして、俺が手を出さなかった事をえらく面白がっていた。

「おい。やめろ。気持ちわりー。
コレ、俺の弟。仁な。ここのマスターしてる」

俺は花子にとりあえず不本意だが、仁を紹介した。

「あ、よろしくお願いします!
間宮、、、栄麻、、です」

そう言って、花子は"間宮 栄麻"と名乗った。
なるほど。
やっぱり、そっちが本名だったか。
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