副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
「すぐだから。栄麻、なんか緊張してね?」
「そりゃするでしょ!こんな高級車乗った事ないもん!ほら、汚さないようにさ!」
「あはは!そういう事?
それでそんな縮こまってんのか?
あん時みたいにゲ◯吐いたっていんだぞ?」
なんて、ニヤリとふざけた事を言っている。
しかも、私は、涼太の前でゲーゲー吐いたのね。
「私、あの時の事、覚えてないんだよね!
あはは!!ごめんね?
酷いとこ見せたね!ハズいー!」
「そんな、今更だろ。
俺は、面白かったけどな?
涼太ー!歩けなーい!抱っこー!
ってよ」
涼太が笑いながら、私のモノマネを披露する。
「本当にー!?最悪じゃん私!!」
「でも、最高に楽しかったよ。」
そう言って、涼太は私を見て優しく微笑んだ。
「ほれ、着いたぞ」
「え!?もう!?近っ!!」
「だから、すぐだって言ったろ?
何も聞いてねーな」
なんて笑ってる。