副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
そこは、高層マンションで、しかも、涼太の家は最上階だった。
「ね、ねえ。涼太って何ものなの?」
「え?俺?会社員だけど?」
「普通の会社員が、こんな所住めるわけないでしょ!!車も凄かったし!」
思わず突っ込んだ。
「まぁ、それもそうだな。
ほれ、着いたぞ。降りろ」
あれよあれよと、涼太の家まで着いてしまった。
「どーぞ」
そう言って、涼太は玄関のドアを開けて、中に入れてくれた。
「お邪魔します。」
「はは。お前も住むんだから、ただいまだろ?」
そんな事言ってる。
ひろっ!!
唖然とする私をよそに
涼太は気にする事なく、私のスーツケースのローラーを適当に、それはそれは適当に拭いて、大理石のピカピカした床をガラガラと押して入って行った。
「ちょっと!!待って!!」
私も慌てて、涼太を追いかけた。