副社長秘書は溺愛彼女を囲って離さない
「んじゃ、まず、栄麻の部屋からな?
こっちだ」
リビングから出て、すぐのドアを開けた。
そこには10畳くらいの部屋にシングルベッドとサイドテーブルだけがあった。
「こんなに広いところいいの?涼太の部屋は!?」
「俺の部屋は、玄関の一番近いドアのとこ。
こっちが、お姫様のクローゼットな?」
そう言って、広いウォークインクローゼットを指差してニヤっと笑った。
「あはは!!ありがとう涼太。本当に」
「ああ。どうせ余ってるって言ったろ?
気にすんな」
そして、とんでもなく豪華なお風呂や、パントリー、トイレ、玄関には、シュークロークもあった。
最後に見せてもらった涼太の部屋は、私の部屋よりもさらに広くて、キングサイズのベッドが真ん中に堂々と置いてあるだけの、ガランとした部屋だった。
そして、驚くほど女っ気のない家で、安心した。
ん?
何に?