猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
「ミャアミャア」
ねぇ、あんなこと言っているけど、本当なの?

「ポッポーポッポー」

まぁ、意思疎通が全くできないわけじゃないよ。会話はできないけど、ほら、顔色とかでわかることってあるし。

ミーコの言葉はハトに通じるし、ハトの言葉もミーコに通じるようだ。
ダメ元で話しかけてみただけの尚美は驚いてベンチの上で立ち上がっていた。

「ポッポー」
そんなに驚いた顔してどうしたんだよ。

「ミ、ミャア」
だ、だって、言葉が通じてるから。

「ポッポー」
動物同士なんだからわかるに決まってるだろ。

そう返事をされたかと思うと、あちこちから笑い声が聞こえてきた。
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