猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
リビングを走り回って音を立てて、必死で健一を起こそうとする。
せめてリビングに入ることができれば状況を確認できるのに……!

歯がゆい気持ちになっていたとき、窓にハトが止まるのが見えた。
ハトは部屋の中にいるミーコに気がつくと「ポッポー」と挨拶してくる。

公園で出会ったあのハトだ!!
尚美はすぐに窓辺へと駆け寄った。

「ポッポー」
やっほー、約束通り遊びにきたぜー!

体を左右に揺らしながら言うハトに涙がでそうになった。
あぁ、言葉が通じるって素晴らしい!

「ミャアミャア!」
お願い、助けて!

「ポッポー」
どうしたどうした?
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