猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
「ほら、猫の鳴き声も切羽詰まってる。早く鍵を開けてください」

ハトおじさんの言葉に半信半疑そうな返事をしながらも、鍵が開く音が室内にも聞こえてきた。

そしてドアが開く。

思っていたとおり、そこには管理人さんと公園のハトおじさんが、ハトを肩に乗せて入ってきた。

「ポッポー」
おまたせ!

その言葉が嬉しくて涙が出そうになる。
「失礼しますよぉ? 関さん、いらっしゃいますかぁ?」
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