猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
☆☆☆

手術に成功してから退院するまでの期間、また尚美は実家でお世話になることになった。

裕太くんはあいかわらずパワフルで、遊び相手になっているよ夜にはグッスリと眠れる。

しっかり寝て、しっかり食べて、しっかり遊ぶ。
そんな毎日を繰り返していたある日、昼頃になって家にいた女性たちが慌ただしくなった。

まだお昼を食べていないからその準備かと思ったが、自分たちで作る意外にもお寿司を取ったりていて、いつもと様子が違う。

なんでだろうと気になって近づいてみるけれど子猫のミーコの姿では邪魔にしかならない。
足元へすり寄っていくと踏み潰されてしまいそうになって、慌ててよけた。

そうこうしている間に玄関が開いて「帰ったぞ」と、弟さんの声が聞こえてきた。
え、こんな時間に?

いつもどおり仕事へ行っていると思っていたので驚いて玄関へ向かう。
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