猫に生まれ変わったら憧れの上司に飼われることになりました
だからできるだけ考えないようにもしてきた。
でも、生きてた……!

喜びが溢れ出し、自然と涙が出てくる。

チリンッと鈴の音がして左手に違和感を覚えた尚美はそっと左手を目の前に移動した。

その手には赤い首輪が握りしめられていたのだ。
プレートにはミーコと書かれている。

ミーコ。
あの子はどうしただろう。
< 205 / 219 >

この作品をシェア

pagetop